第1講

2学期が始まりました。

興味や関心、好奇心、向上心、探求心があれば、勉強は苦痛ではなくなります。

「この問題ができるようになりたい」、「勉強ができる友達を超えたい」、「なんでそうなるのだろう?」など、プラスの力(ポジティブ)に働くような思考を持てるようになれば、人生は楽しくなります。

2学期は数学を楽しみながら勉強していきましょう。

第2講

場合の数・確率という単元はパターン的に処理することもありますが、注意力、思考力、洞察力が必要な単元です。

その場合(結果)となるような状況をお絵描きしてみたり、上手く言い換えたりして考えます。

特に、自分が立てた計算式や場合分けでは、もれや重複が生じたり、勘違いをしてしまっていることも多々あります。

解答と自分の答えが違う場合は、なぜ自分の方法が正しくないのかを必ず考えるようにしましょう。

何か間違えたときは、その間違い方を今後しないようにするために、この単元はたくさん間違えて経験を積んでいきましょう。

第3講

数学の問題は、解法を知らないと自分で1から考えることになりますが、やはり習わないと難しいものばかりです。今回扱った、最短経路の問題やりんごの配分問題は学んでしまえば、そんなに難しくないと思いますが、やったことないと計算でその場合の数を求めるのは困難だと思います。

数学は考え方や解法を学べば、問題のテイストが変わっても「あの考え方でこの問題は解けるな」という感じで自分の持っている解法やアイテムの中で戦うことができます。

それを楽しむのが数学の醍醐味(だいごみ)です。

今、学校で習っている単元の勉強を頑張りましょう。

宿題になってなくても、自分で問題集の問題を解いたりして、向上心をもって勉強しましょう。

第4講

4-1は定番の問題なので、しっかり理解して身に着けておきましょう。

4-2は、同じものを含む円順列、じゅず順列というテーマで計算で求めることも可能ですが、計算で求めることはかなり発展的な内容になるので、今回は「もれやダブリ」に注意してしっかり数え上げられる注意力を養いましょう。

じゅず順列は、並べたものを発音するときに、時計回りと反時計回りで同じ発音のものは同一のものとみなされるので注意しましょう。

同じものを含む円順列やじゅず順列は最初に発音するものを固定して決めれられないのが難しい。

白から発音すると決めても、他の場所に白があるためです。

第5講

確率は「同じのものでも区別する」「すべてのものを区別する」が基本です。

これは、場合の数の各々1通りを同様に確からしくするためです。

1通りを等確率で起こる状態にするというのが前提条件。

確率は場合の数の延長ではありますが、5-2のように場合の数とは少し違った感じの問題を経験するのが非常に重要です。

いろんな問題を通して、確率を楽しみましょう。

第6講

反復試行は、事象Aがちょうどr 回起こるとき、その r 回が何回目に起こるのかにあたるnCrのところが最大のポイントです。

普段から、何か道具を手に入れたときは、仕組みを理解して使うようにしましょう。

第7講

条件付き確率は苦手としている生徒が多いです。

また、事象の独立などの理解をしている生徒も非常に少ないです。

教科書を読んだり、問題演習を通して、しっかり理解しておきましょう。

第8講

期待値は、確率変数のとりうる値とその確率を考えることが重要です。

期待値は、馴染みやすく、面白いところです。

期待値(平均値)は、実生活と関連が大きく、日常で具体例を考えたりできるのも楽しいところですね。

数学の問題は、根本からその問題の意味を考えたりできれば。面白さが広がります。

第9講

単元が変わり、図形と計量(三角比)に入りました。

sinθ, cosθ , tanθは慣れるまでは大変かもしれませんが、ちゃんと問題演習をこなせば、自然と身についていきます。

頑張りましょう。

最初に習う直角三角形での三角比の定義(斜辺と対辺と隣辺の比)は特別ver.と思いましょう。

三角関数の定義(三角比の拡張)は、単位円周上の点を用いて、sinθは「単位円周上のy座標」, cosθは「単位円周上のx座標」 , tanθは「傾き」です。

この定義をしっかり叩き込みましょう。

第10講

三角関数の相互関係(sinθ, cosθ , tanθで成り立つ3つの関係式)は割と大丈夫な人が多いですが、2乗の値を求めたときは、条件に注意して、± , + , -の3択を吟味して、2乗をはずしましょう。

1+tan2θ=1/cos2θは、忘れやすいので、sin2θ+cos2θ=1の両辺をcos2θで割ると導けることを覚えておきましょう。

角度変換公式(補角、余角の公式)は覚えるのではなく、授業中に紹介した方法で、瞬時に導けるようにしておきましょう。慣れたら、導くのに5秒もかかりません。

第11講

この単元のメインとなるところです。

まずは与えられた情報から図を描きましょう。

基本的に正弦定理や余弦定理は、辺の長さ、角の大きさを求めるために利用しますが、この後、出てくる面積や内接円の半径を求めるために必要なものを準備するときにも用います。

例えば、余弦定理は3辺と角を一つ利用するので、3辺が分かっていればcosθが求まります。

数学全般的に言えることですが、何度か同じような問題を経験すると、まずは「3辺からcosθを求めるかぁ」など、与えられた情報から、今求まるものを考えたり、何が必要かを考えたりします。

習ったときになるべく多くの問題を演習しましょう。

第12講

今回の内容は、超定番問題なので完璧に身に着けておきましょう。

三角形では3辺の長さが分かれば、いろんなものが求まります。

(3辺)→ cosθ → sinθ → (面積Sや外接円の半径R) → (内接円の半径 r)という流れは覚えておきましょう。

12-2の四面体の問題では、(3)で体積を求めるために、高さを求める必要が出てきます。

このとき、等脚四面体の頂点から下ろした垂線の足は底面の三角形の外心である」ことを利用します。

これも知識として覚えておきましょう。

第13講

数学Aの「平面図形」に入りました。

この単元は中学生の頃に学んだ、三角形の合同、相似、円周角の定理、三平方の定理なども重要になります。

図形のいろんな性質や定理を学びますが、比較的さらっと学習を終わらせてしまいな単元です。

図形的な性質や定理を用いて、長さや角度を求める求値問題は好きな生徒が多いですが、図形の証明となると敬遠してしまう生徒が多いように感じます。

確かに、大学入試では、この単元をメインで出題する大学は少ないですが、大事な単元であり、他の単元の図形(図形と方程式、ベクトルなど)を解くときにも役に立つ定理などを学ぶので、図形の証明が嫌いな人も、証明に対して距離を置かないように頑張りましょう。